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北高の七不思議 それは俺にとって普通の日常の他愛もない話の一つで、ただ同時にそれは改めて 自分の場所という物を再確認させられた出来事だった。 まあ、他人には本当にどうでもいい話なのだが。 それは、いつもと変わらぬ面子で他愛も無い無駄話しに花を咲かせながら昼休み弁当を食っている時に 谷口の一言から始まった。 「なあキョン七不思議って知ってるか?」 いきなり谷口は前の会話と全然関係ない事を話し始めやがって。 「唐突に何だ、まあいい、音楽室の肖像画の目が動くとか、 音楽室のピアノが夜になると一人でに鳴りだすっていう何処の学校にも良くある話のやつだろ。」 「そうそう、でよ、その七不思議が俺等の学校にもあるみたいなんだよ」 ほお、それは初耳だな、うちの学校にもそんな物があったのか。 「何だよ知らねーのか、最近の学校の噂だぜ、涼宮と怪しい部活やってるお前なら知ってると思ったのによ」 俺が怪しい事何にでも精通してると思うなよむしろ俺は止める側の人間だぞ、 自分から進んで厄介事を持ち込んで巻き込まれようとは思わん。 でも、最近はいざ巻き込まれたらちゃっかり楽しんじまってる節はあるけどな。 「んで谷口お前はそれを知ってどうする気なんだ?」 「解ってねえなーキョン今の時代情報が大事なんだぜ 最新の情報を制した者がモテるこれは鉄則だぜ」 解らんで結構だ、どうせその鉄則とやらも今は覚える必要のなくなった 円周率の3以下の数字より意味のないことなんだろうからな。 結局こいつはモテる為に巷で噂の七不思議とやらを知りたいわけかあいかわらず欲望に 忠実というかなんと言うか。 「あ、その話なら僕一つだけ知ってるよ」 ここで急に今まで会話に参加していなかった国木田がそんな事を言い始めた。 なんだてっきり俺達の話に興味がないもんだと思ってたが。 「興味がない訳じゃないよ、ただ二人が楽しそうに話してたから何時話しを切り出そうか迷ってたんだよ」 別に楽しんじゃいないさ、ただこの万年発情期の馬鹿の話しに付き合ってやってただけだ。 「おい、国木田知ってるのかよ早く教えろよ」 さっそく食いつきのいい野郎が引っかかりやがった。 谷口は今か今かと鼻息も荒く身を乗り出し国木田の言葉を待っている。 そして国木田は雰囲気もたっぷりに俺達にしか聞こえないように小声で話し始めた。 「僕も噂で聞いただけなんだけど、でるらしいよ女の子の幽霊が」 そりゃでるだろうよ、これはそう言った類の話しなんだからな。 「詳しいことは解んないんだけどどうやら夕方になると何処かの教室で ナイフも持った女の子が誰かを待っているかの様に立っているらしいんだよ」 ん?なんか脇腹がチクチクしてきたぞ、こう古傷が痛んでくるような… 「それでその子は後悔がどうとか観察対象がどうだとか呟いてるらしいんだよ」 国木田はこっちの恐怖心を煽るかの様に声のトーンを下げて喋っている。 「噂によるとその子は好きな人に相手にしてもらえなくて自殺しちゃた女の子じゃないかって 言う話しなんだ、そしてその好きな人の大事な人を殺してやろうと今も彷徨ってるって噂なんだよ」 谷口は聞き終わるとふぅーと息を吐き出し今までの真剣な表情を崩しいつもの馬鹿面で、 「なんだよ、曖昧すぎてその話しだけじゃその子が可愛いか分からねーじゃねーか」 なんて言いやがった、お前はそこにしか興味ないのかよと思いつつも俺はというと、 「キョンどうしたんだい?汗びっしょりだよ」 うお、マジだ全然気がつかなかった。 「もしかして僕の話しが怖かったのかい?」 「いいや、そんな事ねーよ、ちょっと昔のトラウマが」 「なんだよキョンお前こんな話しが怖いのかよ、情けねー」 まあこのアホの意見は無視するとして、まさか噂の幽霊って「アイツ」の事じゃないよな? 頼む間違いであってくれ、もうあんな目に会うのは金輪際勘弁蒙りたいのだから。 そんな事を考えてるうちに俺達のランチタイムは終了したのだった。 時間は経ち今は放課後俺は毎日の日課である我等のSOS団の部室前に来た俺はもはや 習慣化した動作でドアをノックした。 「はぁい、どうぞ」 朝比奈さんの返答を確認し、やっぱり朝比奈さんの声を聞くと癒されるな昼に聞いた嫌な話も吹っ飛んじまう。 なんて事を考えながら部室のドア開けると、 「あ。キョン君こんにちは」 「お待ちしておりましたよ」 「………」 この様な三者三様のお出迎えをしてくれた。 「おや?今日は涼宮さんは一緒ではないのですか?」 っと古泉は無駄に爽やかなニヤケ面で聞いてきやがった。 俺はいつもの自分の席に座りながら、 「あいつは掃除当番だから後から来るだろ、というかいつも俺とハルヒが一緒に来ているような発言は止めろ」 「違うのですか?ここの所よく御二人が一緒に部室に来るので僕はてっきり」 てっきりなんだ、確かにここ最近はハルヒと一緒に来ることが多かったが別に意味はないぞ。 「そうですね、そういう事にしときますか、ですが残念です」 何が残念なんだ?また俺とハルヒがどうこう言いやがったらその口永遠に開かないようにしてやる。 「いえ、違いますよ面白い話を仕入れてきたものですから」 面白い話だと、止めとけどうせ俺達(主に俺)が疲れる様な事になるんだから。 「大丈夫ですよ今回はそんな事にはならないと思いますよ。それにもしなったとしても僕たちだって 楽しめるんだしいいじゃないですか」 楽観的な意見ありがとよ、まあ俺が止めろと言った所でこいつはハルヒの退屈を紛らわせる為なら喜んで話すだろうからな。 「んで、どんな話しなんだ?本当に大丈夫な話しかどうか俺が審査してやるよ」 すると古泉は、待っていましたと言わんばかりのスピードで言葉を発した。 「分かりました、僕が仕入れた話しというのは七不思議ですよ、最近の噂なんですが知っていますか?」 おいおい、ここでもこの話しかよ流行ってる噂っていうのは本当らしいな。 「どうかしましたか?あまり浮かない顔をしていますが、もしかしてこの手の話しは苦手ですか?」 こいつには珍しく少し心配そうな顔で俺に尋ねてきた。 「いや、そんな事はないがちょっとな」 古泉は頭に疑問符を浮かべたまま。 「そうですか?どうやらこの七不思議の殆どがここ最近作られたらしいんですよ、 それで個人的にも興味があったので少々調べてみたんです」 自分から進んで調べたのかよ、そんなハルヒみたいな真似お前のキャラじゃないだろ、 それともそれがお前の地か? 「自分でも少し似合わない事をしたと思っていますが、そこは涼宮さんの退屈を紛らわす為なら 自分を偽る事だってやってみせます」 お前普段でも自分を偽ってるんじゃなかったのかそれにハルヒの為じゃなくて自分の為に調べたろお前? 「な、何を言ってるんです涼宮さんの為に決まってるじゃないですか、っと話しが逸れてしまいましたね」 古泉の野郎強引に話しを元に戻しやがったな、まあいい勘弁しといてやるか。 得意な笑みを引き攣らせながらなんとかいつもの調子で古泉は話しを続けた。 「それで調べてみたら面白いことが解ったんですよ」 その面白いことが俺にとっても同じならいいのだが、まあそんな可能性はイチミクロンほどもなさそうだが。 「どうやらこの七不思議を実際に目撃した人は誰一人としていないのですよ 皆さん友達や先輩から聞いたなどという話しばかりで」 「噂なんてそんなもんだろ都市伝説しかり実際にあった出来事かどうかも怪しいぜ」 「ですがこの学校の中だけの話しなら見た人がいてもおかしくはありません、 なのにいないという事は、誰かが意図的に噂を流しているかそれとも別な要因があるとしか」 そんなことして誰に得があるっていうんだよ、それとも噂を流した奴は「霊感があるんです」 とかいって人気者にでもなりたいのか? そんなの稲川順二だけで十分だってーの。 「僕にもわかりませんが、参考までに調べてきた七不思議でも聞いてみますか?」 俺には調べる気がないから参考になんかならんだろが、ちょっと気になるから聞いといてやるか。 なんせこいつが普段の胡散臭い詐欺師の様なキャラを捨ててまで集めてきた情報だしな。 「そういや俺も一つだけなら知ってるぞ」 「どの話しを知っているか教えてもらえませんか?二度手間になるといけませんし」 「なにやら女の子がナイフを持って教室にいるとか言う話しだ」 俺はそういうと窓際に座っている長門の方に少しだけ視線を向けた。 当の長門は俺の視線なんぞ何処吹く風で百科事典の様な分厚い本を読んでいる。 すると古泉は俺の視線の先に気付いたのか意味ありげな微笑を浮かべ、 「ああなるほど、どうりでこの話しを始めた時にあのような顔をしていたのか分かりましたよ」 五月蝿い俺だって好きであんな顔した訳じゃない、大体な本当かどうか分からなくてもあいつが この校舎にいるかもしれないと思うだけで背杉が寒くなるぜ。 「何だか二人共楽しそうですね」 そんなことを言いながら朝比奈さんが俺達の元にお茶を持ってきて下さった。 「あ、どうも。そういえば朝比奈さん今日のお茶は随分時間かかりましたね」 「すいません。お話しが盛り上がっていたから中々お茶を持っていくタイミングが難しくて」 確かに長門の処には既に湯飲みが置いてあった。 「そんな事気にしなくても良かったのに、それに古泉が勝手に喋ってるだけですから。」 「そうなんですか?でも楽しそうでしたよ」 やっぱり朝比奈さんと話してると癒されるなー、さっきまでサハラ砂漠のように乾きに乾ききっていた俺の心が あっという間に潤ったよさすが俺の天使、俺がそんな風に感謝の念を抱いていると古泉が、 「どうですか?朝比奈さんも会話に加わりませんか」 おいおいこういう話しは苦手っぽいから無理に誘うのは止せと口に出そうとすると 「いいんですか?有り難うございます私も鶴屋さんから幾つか聞いていたので 他の話しが気になっていたんです」 って朝比奈さん怖い話しとか大丈夫なんですか? 「うーん、怖い話しは苦手だけど不思議とこの話しは聞きたいんです」 てっきり俺はこういった事に対して耐性が無いもんだと思っていたが阪中事件の騒ぎの時も幽霊という 単語に思い当たるフシが無さそうだったから、案外ただの面白話として認識しているのかもしれないな。 「私も興味がある」 いつの間にか長門が本を読むのを止め俺達の処に来ていた。 「長門お前もか、こりゃ本当に珍しい事もあったもんだ」 「だめ?」 首を少しだけ横に傾けてちょっと残念そうな顔をしていた。 「いやいや、全然構わんぞ、むしろ大歓迎だ」 俺がそう言うと長門は自分の椅子を持ってきて古泉の横に座りすっかり聞く姿勢になっていた。 「それでは始めましょうか」 その宣言と共に北校七不思議話の幕が開けた。 「さて、これから僕の話す噂ですが皆さん猫又ってご存知ですか?」 たしか猫の妖怪だったよな。でもなんでそんなのが関係あるんだ? 「え……それって、あれ……?」 朝比奈さんはそんな言葉を初めて聞いたかのようにキョトンとしていた。 幽霊も知らないぐらいなんだから妖怪を知らなくても当たり前か。 ここは昔昆虫博士と同時に歩く妖怪大辞典として有名だったこの俺が教えて差し上げましょうと思っていると。 「猫又は、日本の伝説の生物で、年をとった飼い猫が変化した妖怪とされる。 人語を解し、人語を話す。尾の先が二股に分かれているのが特徴とされるが、 先端がさすまた状になっている程度から、根元から2本生えているものまで様々に描かれている。」 長門お前俺の好感度アップのチャンスを…… 「猫さんの事だったんですか、さすが長門さん物知りなんですねー」 そう言われた長門は自分の教えた情報が役に立ったのが嬉しいのか少し誇らしげな表情をしていた。 まあ傍目から見れば変化はないんだが。長門のこんな顔を見れたんだ俺が教えなくて良かった… そうだそう思うんだ俺、この悔しさを糧に強く生まれ変わるんだなどと心に誓いを刻んでいると 「ええ、その通りです。いやー長門さんの知識量には何時も驚かされますね」 お前が長門を賞賛する言葉なんざ毎朝鳴いてる雀の鳴き声並に聞き慣れてるんだからさっさと本題に入れよ。 「その伝説上の生物がどうやら北校周辺に出るらしいのですよ」 何だって?馬鹿なこと言うなよそんなのがいたら町中大パニックだぞ、 それにハルヒの耳に入ったら確実に猫又捕獲作戦が開始されるぞ。 「これも実際に見たという人物がいないらしいので噂の域は出ていませんよ、 ただ噂が出回り始めた時期というのが興味深いんですよ」 「何だよもったいぶらずに早く言えよ」 「去年の文化祭の少し前かららしいのです、そう丁度僕達が映画の撮影をしていた時期に」 文化祭の少し前で喋る猫って言ったら……おいまさか? 「そうです、あなたの想像通りまず間違いなくシャミセン氏の事でしょうね」 まさかあいつが喋ってる所誰かに見られちまったのかよ、せっかくあの時の事はハルヒにフィクション だって言わせることで丸く治めたのによ。 「ですが先程も言いましたが喋るところを見たという確固たる証拠を持った人物は 今のところ発見できてないのでそんなに心配することもないでしょう」 それもそうか目撃者がいないんじゃそんな噂も近いうちになくなるだろうさただハルヒなら本気で探すとか言い出しそうだけどな。 「その点も大丈夫でしょう、あなたの家のシャミセン氏はもう喋らないでしょう? それに今の涼宮さんなら喋る猫より皆で探すという行為の方を重視しているので もうあんな事にはならないでしょう」 そうだな今のハルヒを見てれば去年の二の舞になることはないだろ、 なにせハルヒを一番近くで見てきた俺が言ってるんだ間違いなんてないはずさ。 何だよ古泉そのニヤケ面は。 「いえ、一番近くと断言できるあなたが羨ましいと思っただけですよ」 何を勘違いしてるか知らんが一番近くというのは席の事だぞ、なんせあいつとは入学してから ずっと俺の後ろの席に陣取っているんだから嫌でも視界に入るさ。 古泉はまだ何か言いたそうな顔をしていたが。 「ノロケ話しはいいから早く次の話を」 長門俺はそんな話をした覚えはないぞ? 「私も聞いてるだけでお腹一杯なので次の話をお願いします」 あ、朝比奈さんまでこの部屋には俺の味方はいないのか 「そうですねこんな話をしてても喜ぶのはお二人ぐらいなものですからね」 誰も喜ばねーよ、だいたい俺とハルヒはだなお前らが思っているような 「今度も文化祭に因んだ話しなんですよ」 って誰も聞いてないのかよまあ話が逸れるに越した事はないさ、ほれ早く続きを話せ古泉。 「文化祭の前日には見た事もない人物や生徒ではない奇妙な格好をした人達が現れると言うんです」 「一説によると活気に溢れる生徒達に引き寄せられた良い霊だという噂もあるらしいですよ これも例によって目撃者はいません、誰か一人ぐらい見ていても可笑しくは無いんですがね」 おい、俺はそいつ等を見たぞ異世界ファンンタジーっぽい衣装を着ていた奴らだろう。ちょっと待てよ 「古泉確かお前初めに誰も目撃者がいないって言ってたよな、可笑しくないか猫の話しも今の話しも 実際に俺やお前達も体験した事じゃないか?まさかと思うが他の噂も同じような話しじゃないだろうな」 俺がそう言うと三人共少し複雑そうな顔していた。 「あのぅ、私が知っている話しにも少しだけ見に覚えがある話しなんですが…」 「私も同じ」 「ええ、僕もですねどうやらほとんどの話しが僕達SOS団が関わった事件から発生した噂だと思います」 ちょっと待てよ古泉お前ハルヒに話しても大丈夫だって言ったよな?滅茶苦茶不味いじゃねーか もしハルヒが全部SOS団絡みの出来事だって気付いたらそれこそ取り返しのつかない事になるぞ? 「幸いにも涼宮さんに殆んど気付かれずに行動した事件ばかりなのでまずばれる事はないでしょう」 だが万が一という事もあるぞ、第一ハルヒに知られないように努力してきたのはお前等だろ? それをなんで急にばれるような事を、なんか変だぞ今日のお前達は 「安心して下さい下手を打つような事はいたしませんよ、それに切り札もありますし」 「何だよその切り札って言うのそんな物があるなら早く教えろ」 「それはですね」 古泉が言葉を発しようとした瞬間、部室のドアが爆発したんじゃないかというような音を立てて 開かれたそしてそこから現れたのは。 「みんなお待たせーあんた達の団長が到着したわよー」 北校一の有名人にして我等がSOS団の涼宮ハルヒ団長閣下のご登場だった。 ハルヒはどうしても行きたいコンサートのチケットが念願叶いようやく手に入ったかの様な 満面の笑みを浮かべ、入室してすぐに 「みくるちゃん、お茶頂戴飛び切り熱いのでよろしく」 っといつものお決まりの常套句を告げた。 朝比奈さんはハルヒの言葉に即座に反応しイスから飛び跳ねて、 「は、はい今すぐ用意します」 いそいそとお茶の準備を始めた。自分の言葉に従いすぐに行動するそんな様子に満足したのか、 うんうんと頷くと俺達のほうに目線を寄越した。 「皆で近くに集まって何の話してるのよあんた達?それに有希まで混じってるなんて珍しいじゃないの」 意外そうな顔を一瞬したかと思うとすぐさまニヤリと笑い。 「なんか面白そうな話ししてるみたいじゃないあたしにも教えなさいよ」 まあハルヒがこんな珍しい状況を見逃すはずはないよな、ハルヒがいない所ではこうして四人で集まって 話してるなんて事は結構あるのだが、裏事情を知らないコイツからしてみれば珍しいのも当然か。 そんな事を思いつつどう誤魔化そうか思案していると止める間も無く古泉のやつが 「皆さんとこの学校の七不思議について話していたんですよ」 なんて直球ど真ん中な事を言い出しやがった、言っちまったよこうなったらもう止まらんぞハルヒの奴が こんなおいしい餌に飛びつかないはずないんだからな、俺が古泉の言葉に絶句していると案の定ハルヒは、 「何それ?そんなのあたし初耳よ、このあたしが見逃してる不思議がまだ在ったなんて今すぐ詳しく事細かに教えて頂戴古泉くん」 デッカイ瞳を爛々と輝かせ面白い事を見つけたと言わんばかりの表情で矢継ぎ早に質問をしている。 「では先程まで話していた事をお教えいたしますね」 古泉は少し前まで俺達が話していた三つの不思議をハルヒに教えた。勿論SOS団が絡んだ事件だという事は伏せてだがな、 ただ今のコイツは何処か変だからうっかり喋っちまうんじゃないかと内心ヒヤヒヤしていたがさすがにそんな事は無かった様だ。 話しを聞き終えたハルヒは考え込むかのように顎に手をやり 「うーんそんな噂があったなんてねあたしとしたことが不覚だわ、この話しを全部聞いたら早速調査行くしかないわね 何事も思い立ったら吉日って言うし、でも準備とか…」 ハルヒが一人でこれからの計画を語っているのを尻目に、俺は古泉に小声で 「本当に隠し通したまま話を続けられるんだろうな、どうも今のお前は信用に欠けるぞ」 「安心してください」 と言い微笑んでいた。俺がまだ文句を言おうとしていると 「ちょっとそこの二人男同士の内緒話しは気持ちが悪いだけよ、そんな事してる暇があるなら新しい話を教えなさい」 お前が一人で計画を立ててたから暇してたんだろうが、それに俺だってしたくて男と密談してた訳じゃないわい。 「それでは次は階段に潜み生徒達を襲う霊の話しをしましょう」 「今度は悪霊っぽいわね、これはSOS団ゴーストバスターズの出番のようね」 「何時そんなものができたんだよ、第一俺達には怪しげなレーザー光線がでる武器や幽霊を閉じ込めるタンクなんか持ってないぞ。」 ハルヒがレイ・パーカーJr. の『ゴーストバスターズ』を歌っているのを見ながら、 俺は頭の中でハルヒを除く四人で巨大なマシュマロマンと戦ってる姿を想像しげんなりしていた。 そんな俺の気持ちを知るはずも無く 「この霊は間抜けそうな顔で階段を下りている人を見つけると、後ろから突き飛ばし怪我をさせるそうなんです。 後ろから誰かに突き飛ばされ階段から落ちて頭を打ち死んでしまい、強い未練と恨みを持っている幽霊が 自分を殺した犯人を同じ目に合わせてやろうとしてるのではないかという噂らしいですよ」 どうやらこれは俺が十二月にあった階段から転げ落ちたという事件に関係してるっぽいな、まあ実際体験したわけじゃないから いまいち実感がわかないしむしろ俺にとっては世界が変わっちまったって印象のほうが強いからな。 なんて事を思いながら一番危惧すべき人物の反応を見るために目をやるとハルヒは、今まで上機嫌だった姿と打って変わって 何か嫌な事を思い出してしまった様な暗い顔をしていた。 ハルヒに暗い顔は似合わないなこいつにはいつも笑顔でいてもらわないと俺の精神衛生上に悪いし俺の所為で こんな顔をされてるなんて寝覚めも悪いしな。俺は何か言葉を掛けようとハルヒのほうを向くと、ブツブツと声が聞こえてきた。 「もしかしてあれって……いえでもそんな馬鹿な事が……でももしかすると」 不味い不味いぞ、そういやハルヒはあの時幻の女とかいうのを目撃しているんだった。テメー古泉大丈夫とか言ってるそばから 導火線に火をつけるような危ない話ししやがって。どうにか話しを逸らさなければ、そうだ 「朝比奈さんも七不思議知ってるんでしたよね?古泉だけに喋らせるのも大変そうだし良かったら 今度は朝比奈さんの知っている話教えてくれませんか?」 「ふ、ふえ?」 「ほら、鶴屋さんから聞いたって言ってたじゃないですかーこれなら自分も面白しろ可笑しく話せる自身があるって、 俺もう気になって仕方が無かったんですよー」 「みくるちゃんも知ってるの?しかも自身満々ねーあたしが面白いかどうか審査してあげるから早速教えて。 言っとくけどあたしは厳しいわよ」 「え、えーそんなキョン君」 すみません朝比奈さんこんな無茶振りしか手がなかったんです。恨むならあそこで我関せずで お茶を飲んでるペテン師野郎を恨んでください。 俺が心の中で涙を流しつつ話しを逸らせて安堵していると、朝比奈さんはもうどうにでもなれといった 捨て鉢的な表情で語り始めた。 「私が知ってるのはドッペルゲンガーの話しです」 確か自分と瓜二の姿をしていて「見ると死ぬ」や「死期が近いと見る」などと言ったものだな。 一説によると、脳腫瘍を患っている患者が、自己の認識の感覚を失い、あたかも肉体とは別の 「もう一人の自分」が存在するように感じることがあると言われている。 幽霊か妖怪かどちらかと言われたら難しいとこだが、不思議な存在である事は間違いないな。 「へえ、あんた意外と物知りじゃないの。珍しく役に立ったわね」 ふ、俺を嘗めるなよこの程度の知識まだまだ隠し持ってるぜ。 「まあその知識が勉強に生かせないのがあんたの悲しい所だけどね」 き、貴様人が気にしている事を。言っとくが俺がやる気を勉強に向けたらすごいぞ? 今はわざと勉強してないだけなのだ。 「あっそう、じゃあ今度のテストの時は家庭教師してあげなくても大丈夫そうね。 安心したわこれで自分のテスト勉強に集中できるわね」 すいません調子に乗りすぎました。反省してるのでどうかそれだけはご勘弁を、 今度悪い点取ったらお袋に塾に叩き込まれるんだよ、お前も雑用がいなくなったら困るだろ? 「あの~続きを話してもいいですか?」 朝比奈さんはちょっと困ったように聞いてきたので、俺はハルヒとの会話を中断した。 どうぞどうぞ気になさらないで下さい。 「それでですね、なんでもドッペルゲンガーさんは学校の掃除用具入れから誕生するらしいんですよ」 なんですかそれは?掃除用具入れから人がポンポン出てきたら堪ったもんじゃないな、 それにしてもそんな事件あったかな?俺は頭の中の記憶の欠片を集めながら話の続きに耳を傾けた。 「その偽者さんは本物さんに会うのを頑なに拒否するらしくて、それに挙動不審で何かを探したり 意味の分からないイタズラや、山に登って奇妙な行動をしたりするらしいんですよ、 時には変装し街中にも現れ花壇を荒らしたり川で亀と戯れてるって噂なんです。 そういえば鶴屋さんがこの話をしてる時は何故かずっと笑っていたんですが皆さんはどうしてか解りますか?」 朝比奈さん人事の様に話してますが、どう見てもそのドッペルゲンガーはあなたの事ですよ。 あの時は印象的な事件が多かったから、すっかり掃除用具入れから現れたのが事件の発端だった事を忘れていた。 鶴屋さんが爆笑しながら話しをしてる姿が簡単に想像できるな。 先程まで俺と一緒に話しに耳を傾けていたハルヒはイスから立ち上がり、呆れ顔をして 「十五点ね、話しの要領を得ないし笑いどころが全然ないうえになによりオチが弱すぎるわ」 「な、何の話しをしてるんですかー涼宮さん?」 「これは徹底的にやる必要がありそうね。さあみくるちゃん特訓よ」 そんな事をほざいて朝比奈さんと緊急漫談を開始する為に衣装を選んでいた。 お、これはハルヒが違う事に興味を持ち始めたぞ。これでなんとかばれる前に話しを切り上げられそうだな。 などと安心していると意外な人物からの言葉により元の話しに引き戻された。 「今度は私の番」 お前もかお前もなのか長門。今度のバグはなんだ、実は喋りたい事が沢山あるのに、 一度決定した無口キャラの所為で言いたい事も言えない為に溜まったエラーかおい。 「何?有希も話してくれるの」 ほらハルヒの奴が興味を取り戻し始めたぞ、頼む今のは冗談と言うんだ、 お前がいいならこれからは毎日溜まった鬱憤の捌け口になってやるから、この話は終わりにしようぜ、な。 「私の入手してきた話しは生徒会室の不気味な声という噂」 当然俺の願いは通じることはなく、勿論ハルヒは興味を七不思議に戻して長門の方を楽しみで仕方ないといった顔で長門を見ていた。 長門は平坦な声で自分の知っている話しを語り始めた。 「夜になると生徒会室から低い声で『ヤニ臭いくせえんだよ』 『調子に乗んなよエセ眼鏡が』 『消そうと思えば何時でも消せんだからな』 などといった恨み言が聞こえるだけで、 不気味に思い生徒会室に入っても緑色の髪が落ちているだけで他に何もいなかったという噂」 生徒会で緑の髪っていったら……あの御方しかいないよな、こえー何時も笑顔で優しそうな御方だと思ってたのに、 いやむしろ優しい人ほど怒らせると怖いってことか。何はともあれ生徒会長に合掌だな。 「ふふん、やっぱりあの生徒会には何か裏があると思ってたのよまさかそんな物を潜ませてるとわね。 やっぱりここは正義のSOS団が退治にいくしかなさそうね。有希貴重な情報ありがとう」 長門はハルヒからのお礼に首を少しだけ縦に傾けると、話しを始める前同様じっと次の話しを待っていた。 「ここまで黙って聞いてきたけど、今までの話しを一から調べ直す必要がありそうね。 現段階じゃ分からないことが多すぎるし。まず手始めに何がきっかけで噂ができたのかを調査するわよ」 やばい恐れていた事が現実になっちまう、七不思議を探す行為自体に問題は無いのだが (霊を発見するより皆で探す事に重点を置いてるため)このまま調査の途中でもし ハルヒが殆どがSOS団が発生させた事件だって気付いてしまったら、今までの苦労が水の泡どころか取り返しのつかない事になっちまう。 「涼宮さん調査を始めるのは最後の話を聞いてからでも遅くはないと思いますよ?」 古泉お前はこれ以上ハルヒを煽るつもりか?もう勘弁ならんぞ元はと言えばお前がこんな話しを持ち込んだのが全ての原因だ。 俺が講義の声をあげようとした瞬間古泉は俺にだけ聞こえるような小声で 「言ったでしょう切り札があるって」 頭に血が上りかけた俺を宥めるかの様に微笑みハルヒに自分の提案を呑んでくれるよう頼んでいた。 「古泉くんがそこまでそこまで頼み込むなんてよっぽど重要な話しみたいね。いいわ聞いてあげるから話してみなさい」 「有り難うございます。これはとっておきの話しだったもので聞かれずに終わってしまったらどうしようかと内心ヒヤヒヤしていましたよ」 このとっておきという言葉にハルヒどころか長門と朝比奈さん、そして俺も話しの内容に意味も無く期待してしまった。 この場を丸く治める話しが本当にあるのか分からんが、そこまでお前が自信を持って言うなら信じてやろうじゃないか。 そんな俺の思いを乗せて、こうして北校七不思議最後の噂が語られ始めた。 「この話しだけは最近の噂ではなくこの北校に古くから伝わる伝説の様な話しです」 これだけはどうやら俺達絡みの話しじゃなさそうだな、なんたってSOS団ができたのは一年ちょっと前だからな、 昔からあるような話しに該当するわけない。 「昔この北校にはとても仲がいい男女がいたらしいのです。その二人は誰が見ても公認の中で学校一のカップルだったそうです」 「ただのカップルの話しかよそんなの珍しくないし、不思議でもなんでもないぞ」 余計な事を言わなくてもいいのについツッコミを入れちまった。習慣て恐ろしいね。 「不思議なのはこれからですよ。確かに傍から見れば何の変哲も無い唯のカップルですが唯一他の人達と違う所があったのです。」 まあ可笑しな所がなきゃ長い間噂になんかなりゃしないよな、それでそれは何なんだ? 「それは席の位置です」 はぁ?なんだよその二人は教室で隔離でもされてたのか?確かにイチャ付くカップルなんざ有害以外の何者でもないが。 「違いますよ。二人は入学してから卒業するまでずっと同じクラス同じ席関係にあったのですよ。 それこそこの世の確率なんて無視するかのようにずっと。男性が前で女性がその後ろという まるで愛し合う二人にしか許されない位置であるかのように」 ただ名前の順が近くて席替えをしない時代だっただけじゃないか? それなら三年間同じクラスってだけですむし、在り得ない話しじゃないだろ。 「席替えをしていたかしていないかは分かりませんが、話しはまだ終わりじゃないんですよ。 その二人はその後同じ大学に行き、同じ職場に就職し、そして結婚したそうです。 結婚後も仲睦まじく暮らしそしてお亡くなりになる時も同時というつまり高校から生涯ずっと一緒だったというわけです。 この話しからこの学校で三年間ずっと同じ席関係のまま過ごす男女は永遠に幸せになれると言う伝説ができたらしいです」 長門はちょっと頬を緩ませたような表情で、朝比奈さんはウットリとした顔で、 「素敵」 「なんか理想的ですねそこまで一緒にいられるっていうのは」 などという感想を漏らしていた。 確かに亡くなる瞬間までが一緒だなんて凄い確率だな、だけどえらくロマンチックな伝説だな聞いてるこっちが恥ずかしくなる。 まあ今の北校は月に一度行なってるし三年間同じ位置だなんて在り得ないだろ、しょせんは伝説だってことだな。 というかこんな恋愛の与太話しでハルヒの行動を止める気だったのかよ、やはり俺がどうにかするしかないようだな。 「おい、ハルヒ調査の話しだがな」 俺がなんとか止めさせるよう説得しようとハルヒの方に体ごと向くとハルヒは何故か顔を真っ赤にさせて 「え?な、何よキョン急に」 どうしてお前うろたえてるんだよ、俺なんかビックリさせることしたか? 「う、うっさい。あーなんかもうどうでも良くなってきたわ今日の調査は中止よ中止これにて解散」 早口で捲くし立てると自分の鞄を取りさっさと部室から出て行ってしまった。いったい何だってんだ? 「どうやら僕の切り札は成功したようですね」 「どういう事なんだ古泉俺にはさっぱり理解できないんだが」 古泉は俺の言葉に一瞬驚きそして微苦笑をすると 「それは涼宮さんが今実際に不思議体験中だからじゃないですか」 そんな意味の分からない言葉に助けを求めるように他の二人を見ると二人とも何処か呆れ顔で 「キョン君それを本気言ってるんなら鈍感を通り越して少し不味いですよ」 「天然記念物」 などとさらに意味の分からない事を言われた。そして俺の頭から疑問符は消えることなく 今日の部活は終了した。家に帰り寝る間も惜しんで考えても答えは当然出る事は無かった。 次の日の朝昨日一日考えても出せなかった答えと共に欠伸を噛み締めながらいつものハイキングコースを 登っている途中朝から見るには少々忌々しい男が俺を待っていた。 「おはようございます。昨晩はよくお休みなられましたか?」 「お前達のお陰で寝不足だよ」 「でしょうね目の下のくまを見れば分かります」 だったら聞いてくるなよ。何しに来たんだまったく朝からテンション下がりまくりだ責任取れよ。 「すみません。それでは良い話と大事な話しお聞かせしましょう」 「ほお、せいぜい俺のテンションを上げられるよう頑張ってみろ」 「ではまず大事な話しからにしましょう、それは昨日の七不思議の件なんですが、 今考えると自分が何故あんな危ない事をしたのか不思議でしょうがないんですよ」 今更になって何言ってんだよ、ノリノリで話しを進めていたのはお前じゃないか言い訳なんか聞きたくないぞ。 「本当です、それで可笑しいと思い今朝長門さんにご連絡を取り二人で話し合ったところある事実が判明したのです」 判明した事ってのはなんだよ。 「それはこの噂が出回った原因は涼宮さんの力の所為ではないかという事です」 今度はハルヒの力に責任を押し付けようってわけか、さすがに温厚な俺でもキレるぞ。 俺が胸倉を掴んで睨み付けると、古泉は慌てて 「落ち着いてくださいこれは間違いないんですよ。長門さんに調べて貰ったところ噂が急速に広まり皆が誰かに 話したかったり聞きたかったりするようになった時期と涼宮さんがある話を知った時期がまったく同時期なんですよ」 「なんだよハルヒが知った話しってのは」 「それは昨日の話した最後の七不思議ですよ」 何だって?その話しとハルヒの力がどう関係あるんだよ 「その事について話しますからその前に手を放してもらっても良いですか」 あーすまんすまんつい勢いで。 古泉は服を調えながら、 「ここからは僕の推測になるのですが、涼宮さんは席の話しを特定の人物に聞いて欲しかったのではないかと、 だから噂が広まったのではないかと思っているのです」 「聞いて欲しいならそいつに直接話せば良いじゃないか、わざわざ噂で伝えるなんて回りくどい事しなくても そっちの方が早いし、なによりハルヒの性格上すぐに教えに来ると思うがな」 「ですが涼宮さんは恋愛感情は精神病の一種だと言う様な方です。そんな人があのような 恋愛の話しを嬉々として教えに来るようには思えませんが」 「確かにその通りだが、精神病の一種だと考えてる奴がどうして恋愛の話しを聞かせたいなんて思うんだよ。 それこそ可笑しいだろ」 「前にも言いましたがただひねくれたポーズをつけたがっているだけなのですよ、そして自分の気持ちに気付かない 鈍感な特定の人物にいい加減業を煮やして告白のキッカケでも作らせようとしていたんじゃないですか?」 「告白のキッカケだ?あいつに好きな奴でもいるっていうのかそれこそ想像の範疇外だぜ」 俺は何故かイライラする気持ちを抑え古泉の言葉に反論すると、 目の前の男は呆れを通り越し何処か怒った表情で俺に衝撃の事実を告げた。 「これでは涼宮さんがあまりにも可哀想なのでこの際言ってしまいましょう、 いいですか特定の人物というのは間違いなくあなたのことです。 入学してから今までの自分達の席の関係を思い出してみてください。 そうすれば自ずと答えはでてくるでしょう」 「今までの席の関係って前と後ろだが……てまさか」 「答えは出ましたか、それでは遅刻するといけないので先に行きますよ」 「お、おい待てよ頭の中がまだフリーズ状態なんだ。だからもっと詳しい話を聞かせろよ。」 俺が情けない言葉をあげると、古泉は振り返りニヤリと笑い 「初めにいった良い話とはこの事ですよ、それではご健闘をお祈りしています」 無責任だぞ古泉お前の所為でこの後どんな顔してハルヒに会えば良いんだよ、 俺が発狂したらお前の一族末代まで呪ってやるからな。 そうして火照る顔と追いつかない脳味噌に鞭を打ちなんとか遅刻寸前に学校に着いた俺は自分のクラスのドアを開けた。 そして窓際の一番後ろの指定席に座っている奴を見た途端今まで悩んでいたのが嘘のようにスッキリした頭である決心を固めた。 「おはよキョン」 「よう、今日も早いな」 「あんたが遅いだけよ、ん?どうしたの妙にスッキリした顔してるけどなんかあったの」 「まあな、後でお前にも教えてやるよ」 「ふーんそう、それより今日席替え毎月この日がくるとワクワクするわね」 「小学生かお前は、まあいいそれでお前はどの席に座りたいんだ?」 「いつもと変わらずこの席に決まってるじゃないここは日当たりも良いし授業中に寝るのにも最高だしもうここはあたしの専用の席ね」 「そうだな席替えでそこ以外に座るお前なんて想像付かないしな」 「あたしに聞いてくるって事はあんたも狙ってる席があるってことよね、一応聞いてあげるから言いなさい」 「俺もお前と同じでいつもと変わらずこの席だよ」 「まああんたもその席以外想像が付かないわね」 「なあハルヒ俺達このままずっと同じ席関係のままだったらどうする?」 「な、何よ急に、もしかして昨日の話しを真に受けちゃったりしてるの?馬鹿ねあんなのただの伝説じゃないそんなの気にするなんてあんたらしくないわよ」 「俺はただの伝説にしとくつもりなんてないぜ」 「え?…それってどういう事」 「ハルヒ、俺はお前の事が……」 どうやら俺は永遠にこいつの傍から離れる事はできないみたいだな。まあそれもいいさ、 なんたってこいつといれば毎日退屈せずに済みそうだしな。だからこれからも宜しく頼むぜ俺の愛しいハルヒ おわり
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117. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/14(金) 22 36 32.22 ID sgpSUB4v0 仁美「あっ…はぁ、恭介さんの指…きもちいい…です、わっ…あぁ」 恭介「緊張しないで…ゆっくり、ほぐしてあげるから…」 ※ あんこ「とかなんとか言ってた」 さやか「」パリーン ※ 仁美「はぁ…♪マッサージ気持ちよかったです。ありがとうございました恭介さん、これバイト代です」ペコリ 恭介「いやいや、コレくらいお安い御用だよ」 QB「お題は 119 っぷい!!!!」 119. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/14(金) 22 37 23.71 ID OLa3Bp3k0 学校の七不思議 121. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/14(金) 22 39 57.50 ID sgpSUB4v0 QB「お題は【学校の七不思議】に決定しました」 QB「制限時間は23:00まで。皆様奮ってご参加ください」 ほむら「…あなた、そんなに抑揚のない喋り方だったかしら」 QB「ロボチガウロボチガウロボチガウロボチガウ」 ほむら「ロボだこれー!」ガビーン 122. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/14(金) 22 40 15.98 ID tn9UbceeO まどか「六までマミさんだった。」 124. @ 2011/10/14(金) 22 44 08.04 ID CnwB7ZekP ↑ ここまでマミさん ここから投票締切までマミさん ↓ 125. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/14(金) 22 47 06.12 ID LqU8FcB40 まどか「最近常に誰かに見られてるような気がするよ…教室に誰もいないはずなのに物音がしたりするの…」 ほむら「そんなことが…安心してまどか、危ない輩が近づかないように私が24時間見守ってるから」 126. @ 2011/10/14(金) 22 50 01.10 ID 5vCMkEVL0 まどか「ほむらちゃん、この学校には七不思議があるんだよ!」 ほむら「どうせ何処の学校にもある『誰も居ない音楽室からピアノの音が』とか『二宮金次郎の像が夜になると動く』とかでしょう?」 まどか「違うんだなぁー、これが!二宮金次郎は合ってるけどその先が違うんだなぁー、これが!」 ほむら「どう違うの?」 まどか「何と!この学校の二宮金次郎の像は……無いんだよ!」 ほむら「…はい?」 まどか「無いの、二宮金次郎無いの」 ほむら「別に何も不思議じゃないじゃない…」 まどか「えぇー?だって大抵の学校にはあるんだよ?この学校にだけ無いって不思議でしょ?」 ほむら(…無い学校もいっぱいあるのに) 127. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/14(金) 22 55 35.32 ID eU4ckc7rO まどか「七不思議? とはいっても歴史の浅い学校だし、そんなのないんじゃ……」 さやか「それが、あるらしいんですよ奥さん なんでもこの学校辺りは、戦時中死体置き場だったらしく、餓死や病死した死体を埋めてあるという……」 さやか「そしてその死体が、夜な夜な食糧を求めて、学校内をさ迷い歩くという話が……」 まどか「わわわ」 さやか「運悪く出会ってしまうと食糧と間違われて食べられてしまうのです!」 まどか「うぇひいいい!」 マミ「……ああ、その幽霊なら、以前私が追い出したわよ」 さやか「えっ」 杏子「ちくしょー!」グスグス 128. @ 2011/10/14(金) 22 56 17.29 ID Dj7GgP6g0 マミ「見滝原中の七不思議?」 まどか「マミさんなら何か知ってるかな〜と思いまして…」 さやか「ちなみに、渡り廊下の悪魔、ていろう、夜中の水道から流れ出る謎の白い液体の話は知ってます」 マミ「私が聞いたことあるのは…家庭科室のもしゃもしゃ、体育館の赤茶色マント、音楽室のウィンクするベートーベンね」 さやか「ありがとうございますマミさん!」 ーーーーーー まどか「これで七不思議はあと一つだね」 さやか「最後の一つはマミさんのおっぱいでいいや」 まどか「何食べたらあんなになるのか不思議だもんね」 129. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/14(金) 22 56 56.73 ID qvVyZvkqP まどか「この学校の七不思議はね」 ほむら「それは興味深いわ。是非教えてくれて頂戴」 さやか「やたらと冷暖房効率のわるいガラス張りの校舎」 仁美「やたらと短い制服のスカート」 さやか「いくら振られてもあきらめない早乙女先生」 仁美「ものすごい美人なのに人気が全然ない3年の巴先輩」 さやか「この時代にブルマとか」 仁美「しょっちゅう校舎をうろつきながら手当たり次第で契約を勧めるキュウべえ」 ほむら「えっ」 まどか「…そして来たばかりなのに保健室の位置を熟知しているあなたよ、ほむら」 ほむら「あなたたちはいったい何者よ!」ガクブル 130. @ 2011/10/14(金) 22 57 28.70 ID U4kUIqfX0 見滝原中学校七不思議 ソノ一 『向日葵の少女』 毎日ひまわりの世話をしていた少女が居た。 髪型がドリルだということだけで虐められるようになった少女。自殺に選んだ場所はひまわり畑だった。 それから、満開を迎えた向日葵を深夜0時ちょうどに覗くと花が少女の顔になるという。 見滝原中学校七不思議 ソノ二 『プールの人魚姫』 失恋した少女がプールへ身を投げた。死にはしなかったものの、少女の意識が戻ることはなかった。 なぜなら、少女の魂だけが延々とそのプールに沈み続けているからである。 見滝原中学校七不思議 ソノ三 『紫焔』 教室を締め切り、教室の中に存在している時計全てを同時刻に合わせ停止させると 地獄からアケミさんがやってきて、色々な質問に答えてくれる。 ただし、アケミさんが自分から帰るまで絶対に中断してはいけない。 すると……逝ってしまうことになる。 円環の理に導かれて…… 見滝原中学校七不思議 ソノ四 『旧校舎のマリア』 旧校舎の裏にある教会へ、深夜2時に行くと血の涙を流したマリア像が出現する。 その血を飲むとどんな病気もたちまち治ってしまうそうだ。 見滝原中学校七不思議 ソノ五 『NAKAZAWAさん』 中学生活三年間で告白した回数は万に登ると言われている少年の霊。 卒業前に告白が成功したが、その日の下校途中に事故死してしまった。 校舎内で告白すると、時々NAKAZAWAさんに妨害されるらしい。 その時、妨害されないためにはこう唱えればいい。 「上條恭介許すまじ。 後もう行数がない」 131. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/14(金) 22 59 38.45 ID FDVWdISZ0 見滝原中学校・七不思議 一、「夜な夜なバイオリンを弾く幽霊の出る音楽室」 二、「気味の悪い笑い声がこだまする学内教会」ウェヒヒ 三、「冷蔵庫から毎夜食料が消える学食」 四、「歩くと爆発する地雷埋蔵のグラウンド」 五、「イタリア語の念仏が聞こえる図書室」 六、「少女を地獄へと誘う悪魔の出るトイレ」 七、「おびただしい卵の殻が散らばる家庭科室」 タツヤ「・・・妙な七不思議だな」 132. @ 2011/10/14(金) 23 00 26.36 ID 9pH7IfPF0 さやか「最近出来た学校の7不思議って知ってる?」 まどか「知らない。むしろ、私のうちで七不思議が起こってるよ」 まどか「パンツが無くなる。ブラジャーが無くなる。捨てたゴミ袋に開けた形跡がある。朝起きたらなぜか全裸で全身ベタベタしてる」 まどか「昨日もベッドの下に人の気配がして」 まどか「私怖くて深夜なのに部屋でバルサン焚いちゃって……」 さやか「そーいや転校生、今日休みだな」 133. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/14(金) 23 00 41.40 ID sgpSUB4v0 QB「投下時間終了。ただいまより投票に移らせていただきます」 QB「制限時間は23:10まで。清き一票をよろしくお願いします」 134. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/14(金) 23 01 26.97 ID CnwB7ZekP 132 バルサン吹いた 135. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/14(金) 23 01 52.39 ID tn9UbceeO 133 行数が無いってww 136. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/14(金) 23 03 58.22 ID qvVyZvkqP 127 落ちに爆笑 137. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/14(金) 23 05 10.22 ID 9pH7IfPF0 127 「うぇひいいい!」ってどんな怖がり方だよwww 138. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/14(金) 23 05 19.42 ID 5vCMkEVL0 132 黒いし物陰とかに居そうだしな 139. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/14(金) 23 07 17.56 ID Rs+QcJFVO 131 最後のはセンセか 140. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/14(金) 23 07 59.25 ID sgpSUB4v0 127 135 は 130 への投票? 141. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/14(金) 23 08 53.47 ID LqU8FcB40 132 駆除ほむ 142. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/14(金) 23 08 53.99 ID tn9UbceeO 失礼、 130 に 143. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/14(金) 23 10 30.93 ID sgpSUB4v0 QB「投票を締め切ります。集計が終わるまでしばらくお待ちください」 144. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/14(金) 23 10 31.48 ID 75Otv0bG0 122 流石っす 146. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/14(金) 23 13 02.77 ID eU4ckc7rO 129 なんと 147. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/14(金) 23 13 20.76 ID sgpSUB4v0 127 3 票 「『うぇひいいい!』ってどんな怖がり方だよwww」「落ちに爆笑」 132 3 票 「駆除ほむ」「黒いし物陰とかに居そうだしな」「バルサン吹いた」 122 1 票 「 122 流石っす 」 130 1 票 「行数が無いってww」 131 1 票 「最後のはセンセか」 厳密には投票時間外でしたが、 144 様の投票も有効とさせてもらいます QB「 127 様、 132 様、おめでとうございます。 127 様続いての進行をよろしくお願いします」 ほむら「やっぱりロボね…ホンモノは一体どこに…」 QB「法事で実家に帰りました」 ほむら「!?」
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ルール等についてはここ読めばおk BrettspielWelt マルチユーザゲーム 別ウインドウで開くよ おすすめゲーム 6ニムト/6nimmt! 世界の七不思議/7Wonders アトリビュート/Attributアトリビュート日本語化パッチ ブラフ/Brluff キャントストップ/CantStop ダイヤモンド/Diamant ドミニオン/Dominion ガイスター/Geister ヘックメック/Heckmeck ピラニアペドロ/PiranhaPedro カタンの開拓者/SiedlerVonCatan ババンク/Vabanque
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挿話 学校の七不思議 戦争が発生してしまったプールにおいて、それを静めさせる事に汗水をたらし、ぐちゃぐちゃになってしまったプールの 片付けを終え、グリーンの2時間にも及ぶ説教に耐え、精も魂も尽き果ててしまった折。 イエロー達はようやく帰路についていた所だった。周りはすでに暗闇。いくら今が夏だとしても、7時を過ぎているのだ からしょうがないだろう。 「あ~終わった、終わった。やっと帰れるぜ~」 前を歩くゴールドが、頭を両手で抱えながら言った。あの『戦争』をどうしようもないほど拡大させた張本人が何を言っ ている、とイエローを含めた全ての人達が内心に思う。 「もとはといえば、ゴールドがあんなことをするからでしょう」 その全員の思いを、クリスが代表して言った。そう、もとはといえば、グリーンが暴走している所にゴールドが参加し たから、あそこまで『戦争』が広がってしまったのだ。グリーンを暴走させた生徒全員に責任があるものの、ゴールド は特に悪いというべきだった。 しかし、ゴールドは手を振り、開き直った様子を見せる。 「あ~もうそれは聞き飽きたぜ」 「あのねえ・・・はあ、もういいわよ」 ゴールドの開き直りように、クリスはもう諦めてしまったらしい。まあ、しょうがない。ゴールドだって責任を感じている だろうし、あの『戦争』が面白くなかったものとは限らない。あんなことでも、長い学校生活の中ではあってもいいだろ う。 イエローはそう思いながら、まだ言い争いを続けているゴールドとクリスを見る。 今は、やっとのことで色々な後片付けを終えて、帰路に立っている所だった。一緒に帰るメンバーもいつも通りだ。ゴ ールド、クリス、シルバー、ジェルブ・・・そして、イエローを含めた5人で、暗闇の中を歩いていた。 イエロー達はまだ校舎の中にいる。今から校門まで向かい、そこからは道路を歩いていく。恐ろしく周りが暗い事を除 けば、いつも通りの帰り道となるはずだった。 しかし、それは見事に打ち崩される。 「・・・・・なあ、なんか聞こえないか?」 「はい?」 急にジェルブが立ち止まった。何かに耳を澄ますように目をつむり、そこから動こうとしない。 イエロー達は振り向き、ジェルブの様子を不思議に思う。 「どうしたんですか?」 イエローがジェルブに質問してみた。ジェルブは相変わらず目を瞑ったまま、何も主答えない。いったい、何が聞こえ るのだろう?自分の耳には何も聞こえないのに・・・・ 「・・・・ほら、聞こえる。これは・・・・ピアノか?」 「ピアノ?」 その言葉を聞いて、イエローもまた目を瞑り、耳を澄ましてみる。ジェルブの話だとピアノの音が聞こえるらしいが・・ 耳から入ってくるのは、風が吹く音、車が走る音、木々が揺らぐ音、誰かの話し声、そしてゴールドの「なにしてんだ よ」という言葉・・・・・それ以外には何もない・・・ そう思った瞬間、かすかにだが、イエローの耳にピアノの音が入り込んだ。 「あれ?・・・・・・おかしいですね。確かに聞こえます」 「だろ?・・・・まさか、まだ音楽室に誰か残ってるとか?」 確かにピアノの音が聞こえた。しかも、校舎の方から。 クラブなどがまだ続いているとは思えない。今はもう午後7時だ。クラブをやるには遅すぎるし、校舎の鍵のほとんど が閉められているはず。自分たちも、校舎に出る時はグリーンの付き添いで鍵を開けれたほどだ。 なら、この音はいったい何なのか?クラブ活動でもないのに、今の時間ピアノを弾く様な物好きが校舎に残ってい る?それは考えにくいし・・・ 「それはねえ~学校の七不思議よ~」 「わあ!」 「ブ、ブルー先生!」 急に話に入り込んできた人物に驚き、イエローとジェルブは驚きの声をあげる。 割り込んできたその人物は懐中電灯を顔の下につけて、まるで「お化けよ~」とでも言いたそうな顔をしていた。 そんなことをする人物は、1人しかいない。ポケバト部副顧問、ブルーだ。 「学校の七不思議?」 シルバーが珍しく口を開き、疑問の声を出す。そういえば、彼はブルーと喋っている姿がよく目撃されているが・・・何 か、あるのだろうか? ブルーは「そうよ~」と答え、続けた。 「この学校にはねえ、7つの不思議な現象が起きるのよ~しかも、それは全て解明されてない・・・・このピアノもその 1つなのよ」 ブルーの言葉を聞く内に、イエローは、まずいという衝動に駆られた。そう、このままではまずい。この周りの様子と、 ゴールドのテンション、はては皆の好奇心の多さを考えれば、まず行われる事がある。しかし、イエローはそれが苦 手、大の苦手だ。このままではまずい。なんとか話をそらさないと・・・ イエローは急いで口を開いた。 「・・・そ、それはまた不思議ですねえ~、あ!そういえば、もう遅いですし、帰られないと・・・」 「―――しろい」 「え?」 話の腰を折り、なんとかみんなを家に帰らせるように仕向けていると、今までピアノの音を黙って聞いていたゴールド が、顔を俯けたまま呟いた。 そして、ゴールドは勢いよく顔をあげ――その顔は、物凄い笑顔だった。 「おもしれえ!解明してやろうじゃねえか!なあ、皆!」 やっぱり・・・とイエローは思った。やはりこうなる。そして、自分を除く皆がこういうことには物凄く好奇心が高い人物 ばかりなので・・・・ 「へえ、面白そうだな。よし!俺も乗った!」(ジェルブ) 「・・・・・・まあ、いいだろう」(シルバー) 「・・・・だけど、夜の校舎に入って大丈夫なの?」(クリス) 肯定的な意見を示すジェルブに、どうでもいいという様子のシルバー。唯一反対意見(のようなもの)を出したのはクリ スだけだったが、それは次に聞こえてきた言葉によって、打ち崩される事になる。 「それは大丈夫よ~アタシとレッドがついてるから、見つかっても怒られないし」 まるでこうなることが分かっていた様な表情を見せるブルー。満面の笑みを浮かべながら、レッドもまたこれに乗って いる、と言う。 ――レッド先生・・・・・今だけは先生を恨みます・・―― レッドのことを少々恨みながらも、イエローは反対意見を出す事はできなかった。このテンションで校舎内に入ろうとす るゴールド達を止めるには、どんな言葉を用いても不可能に近い。さらには、「校舎に入っても怒られない」というブル ーの言葉のお陰で、クリスの反対意見も崩され、イエローの味方になってくれそうな人はいない。(クリスは、こういう ことには少し興味がある) これはもう・・・・・どんなことをしても、今から校舎内に入るに決まってる。 諦めるしかない、とイエローは思っていた。 「お~い、こっちこっち」 校門近くから正面玄関の方へと移動していると、玄関のドアの方から声が聞こえた。その主はレッドで、手に懐中電 灯を持ち、とても楽しそうな表情でこちらに手を振っていた。やはり、彼もこういうことが好きなのか・・・・ 「待たせたわね・・・・・・・で、グリーンにはばれてないでしょうね」 「ああ、それは大丈夫だ。アイツに言ったら、何言われるか分かったもんじゃないし・・」 「最近、アタシにまで説教するようになってきたしね・・・・・あ~、あの説教癖はどうにかならないのかしら」 どうやら、グリーンは今回不参加らしい。まあ、彼はこういうことを黙認するような人物ではないし、夜の校舎に入るこ と自体、許してくれそうにないだろう。 だが、グリーンがいるという可能性にに内心賭けていたイエローは、これによって確実に打ちのめされてしまった。 ――はあ・・・・・・―― 今から考えるだけでも気が重くなる。 だいたい、こういうことに関して自分は絶対的に苦手なのだ。 8月の始めにみんなと遊園地に言った時もそうだ。お化け屋敷に入っただけで倒れてしまった自分を、みんなは忘れ ているのだろうか?あの日以来、夜に1人で寝る事が少し恐くなり、さらには夜の道を歩く事にも恐怖を覚えるように なってしまった自分を、みんなは知らないのだろうか・・・? 知るはずもないし、遊園地のことも忘れているだろう・・・・・そういう人達なのだ。 「で、どこから行こうかしら」 「じゃあ、1つ目の不思議・・・・・『理科室に潜む、紫の影』から行くか」 イエローが落ち込む表情にも気付かず、ブルーとレッドはすでに校舎のどこに行くかを決めているようだった。あ~本 当に無責任な人達だ~と思いながら、イエローは2人の会話に耳を傾ける。 『理科室に潜む、紫の影』・・・・聞いた事もない話だ。 「はいはい!それはなんなっスか!?」 「あ~それはねえ~」 ゴールドの元気すぎる声に、ブルーが微笑みながら答える。ブルーの笑顔は、ある意味恐かった。なんだか、いつも よりもその笑顔に磨きがかかっているような気がする。 ブルーが続けた。 「あのねえ、ずっと前、この学校の理科室に真夜中にも関わらず入ってきた生徒がいたのよ。その子は理科室に忘れ 物をしてしまった。とても重要で、なくてはならないものをね。何かは知らないわよ? そして、理科室に入ったんだけど・・・・・・そこでその子が見た物は・・・なんと、紫の煙なの。そして、その煙を吸った その子は、その場で倒れてしまい・・・・朝方になって、倒れている姿が発見された、というわけ」 「ブルー・・・・お前の話し方、怪談に向いてないな」 明るい調子で話すブルーに、レッドは突っ込みを入れた。確かに、怪談を話すにしては明るすぎ、軽すぎの口調だっ た。この庫町で、もし心霊番組のナレーションをやったとしても、まず恐くない。 しかし、イエローにとっては・・・・・・話し方がどうとかより以前に、話の内容が、そしてこれからそこに行かなければな らないという事実が恐かった。 イエローは話の続きを気かないように、耳を塞いだ。 だが、話は指の間から聞こえてくる。ブルーがまだ話を続けているらしい。 「ま、これは生徒が言ってる事だから、そんなに信用できないんだけど・・・・行ってみる価値はあるでしょ。ほら、ゴー ルド!先頭を行きなさい!」 「え~なんで俺が・・・」 「つべこべ言わないで、さっさと行く!」 入り口から理科室に向かうため、ゴールドを先頭に次々と中に入っていく。イエローは、その波に乗らないで、こっそり 抜け出してしまおうかと思ったが、それは叶わなかった。ブルーが、どうやら1番最後を歩こうと思っているらしく、自分 が入るのを待っているのだ。 「ほら、どうしたの、イエロー。早く入りなさい」 「・・・・・・・はい」 結局、入らざるを得ないのだった。 校舎2階 理科室・・ 「ひゃあ~・・・・なんか、夜の学校って不気味だよなあ」 「そうだな、ちょっと雰囲気が違うよな」 ゴールドとジェルブが先頭を切って歩いている。この変な状況を少し楽しんでいるのか、所々を見渡しながら、「わ、す げえなあ」とか「全然周りが見えないな」とかなんとか喋りながら、理科室を向かっていった。 「・・・・・・」 その後ろでは、シルバーが無言で歩いている。しかしそれでも、夜の学校というのが珍しいのか、教室を覗き込んだ り、窓から外を眺めていたりしている。彼も、この行事を楽しんでいる1人だろう。 「おいおい、イエロー・・・・・大丈夫か?」 「だ、だいじょうぶです・・・・」 そして、その後ろにはレッドとイエローが並んで歩いていた。 レッドは夜の校舎なんかにはびくともしていない。普段からこうやって夜遅くまで仕事をしていると、前に聞いた事が ある。だから、こういうことも慣れているのだろう。 しかし、イエローは違っていた。 イエローは自分の頭に、恐いよ~、という恐怖心がありありと表れているのを感じていた。いや、それは表情にも出て いるし、震えている手などからでも、周りは推測できるだろう。その証拠に、先ほどからレッドが心配そうな顔でこちら を見ている。 「ラララ~♪」 「ブルー先生・・・・楽しみ過ぎです」 そして、この行事を1番楽しんでいるであろうブルーと、そんな彼女を見て呆れた顔をしているクリスが、イエローの後 ろを歩いていた。 数分間歩いていると、すぐに理科室前へと到着した。理科室には当然のごとく鍵がかかっており、普通ならドアは開 けられそうになかった。 「理科室」という標識を見上げながら、ゴールドが言った。 「ここが理科室みたいっスね」 「よし、早速入ろう!」 レッドは、そう言うやいなや、ポケットから鍵を取り出した。やはり、こういう時のために鍵を持ってきていたのか。 鍵はなんなく外れ、理科室への扉が開いた。 しかし、一同はそこで身体を固める事になる。 なぜなら・・・・・理科室から出てきたのは、あの『紫の煙』なのだから・・・ 「おわ!なんだこりゃ!」 「煙だ!煙!」 ゴールドとジェルブの驚く声が聞こえる。同時に「ちょ!・・これ、なに!」というクリスの声と、「く・・・窓を開けるぞ」と いうシルバーの声が聞こえた。レッドの「早く窓を開けろ!」とブルーの「何これ・・・?」という声も。 その中で・・・・イエローだけは何も言えなかった。 後者の前に聞いたブルーの話が蘇り、さらには今実際に起こっている『紫の煙』のせいで、頭が真っ白になってしまっ たのだ。悲鳴もあげられない状態へと、イエローはなっていた。 ――こ、こわい~・・・!!―― イエローはすでにパニック状態へとなりかけていた。 しかし、誰か、手を繋いでくれる人がいた。恐怖のために頭が真っ白になっている自分の手を、誰かが掴む。誰だ? いったい、この手は誰だろう? ただ、この手のお陰で頭のパニックが治まっていくのを感じていた。手のぬくもりが、不思議なほどに心の染み渡って いく。懐かしい、もしくは安心感というものが、パニックを治めてくれている。 「・・・・・あらら、これは」 だから、次に聞こえてきたブルーのセリフも、冷静な頭で聞く事ができていた。ブルーが、何にかに気付いたような言 葉を出していたのだ。 その頃には、紫の煙はだんだんと散っていった。外から新鮮な空気が補充され、紫の煙によってパニック寸前までに なっていたメンバー達は、徐々に落ち着きを取り戻していく。 「・・・どうしたんっスか?ブルー先生」 ゴールドが、いち早くブルーに質問する。そうだ。「これは」いったいなんなのだ? ブルーが理科室の中に入っていき、そして、ある1つのビンを床から拾い上げた。そのビンは、あまり大きくない、胃 腸薬でも入っていそうなビン。ラベルも何も貼っておらず、中身は空っぽだ。 ブルーは苦笑しながら口を開いた。 「これは、アタシが開発した薬ね~」 「「「「はい!?」」」」 全員がブルーに向かって疑問の声を投げかけ、彼女が持つビンを凝視する。ブルーはその視線を苦笑いしながら受 け止めるだけで、慌てるような素振りは見せなかった。 ブルーは続けた。 「これはねえ、アタシが開発した『催涙ガスもどき』なのよ。面白そうだから作ってみたんだけど、1ヶ月ぐらい前に行方 不明になっちゃって・・・まさか、こんな所にあるなんてねえ」 「それじゃあ、どうして夜にだけそれが・・」 クリスが言うと同時に、部屋の片隅で、カタ!という音が鳴った。何かが動いたような音で、全員が一斉にそちらを向 く。 すると、そこには・・・・・1匹のネズミがいた。 「・・・・これ、みたいね」 「ネズミ・・・」 ブルーが言うのに、クリスが呟く。 イエローも、ネズミを見たことで全ての察しがついた。 つまり、こういうことだろう。 ブルーは、開発した薬をここでなくしてしまった。しかし、それはちゃんとこの部屋にあったのだ。 そして、そのビンはネズミの住処の近くあったのだろう。夜行性のネズミは、夜になれば活動する。その時、走ったり して偶然にビンにぶつかり、中身をこぼれさせたのだろう。そうしてビンから出てきた薬は『紫の煙』へと変わり・・・・・ 理科室に充満した、ということだ。 その証拠に、ネズミがいた辺りには、ご丁寧に『催涙ガスもどき』というラベルが張ってあるビンが、何個もあった。 「・・・・・ハハハ」 「ブルー・・・・・お前って、どうしてこう・・」 乾いた笑いをあげるブルーに、レッドが突っ込みを入れる。それはここにいる全員が言いたい事だった。変な薬を開発 したこともさることながら、その薬をどこかに無くすという失態を犯したブルー。結局、今回も彼女が原因となって起き た問題だったのだ。 それを知ったイエローは、よかった、と思った。別に怪談でも何でもない。ブルーが起こした、いつもの『災難』なのだ。 そう思い、先ほどの恐怖心が急速になくなっていったのを感じると、いまだに感じる手のぬくもりに気付いた。 そういえば、紫の煙でパニックになっていたとき、手を繋いでくれたのは誰だ? そう思って、繋がっている手をたどっていて見ると・・・ 「ジェ、ジェルさん!」 「ん?なんだ?・・・・あ!ごめんごめん。手を離すの、忘れてたな」 ジェルブ、だった。 彼は、朗らかな笑みを浮かべながら、繋がっていた手を離す。急に失われた手のぬくもりに、イエローはなんとなく寂 しくなり、「あ・・・」と声を出した。 ジェルブはそれを別の意味に捉えたらしく、 「あ、別に変な意味で繋いでたわけじゃないぞ?お前、かなりパニックになってたから、落ち着かせようと思ってやっ たんだよ」 と言い訳をするように言った。そして、こちらの顔色を伺うようにのぞきこんでくる。勝手に手をつないだ事に対し、こち らが嫌な思いをしたと思っているのだろうか? だが、それは見当違いだろう。ジェルブが手を繋いでくれたお陰で、パニックにならずに済んだのだ。彼には、怒るど ころか感謝しなくてはならない。 ただ、ジェルブはそれを知らない。こちらの動向を探るような目をしてきて、少し不安そうな顔をしている。 その表情がいつものジェルブとは違った面を見せてくれていて、そのため、イエローは少しだけ笑ってしまった。 ジェルブはそれを見て、怪訝そうにした。 「な、なんだ?」 「いえ、なんでもないです・・・・・・ジェルさん、ありがとうございますね」 「あ、ああ、どういたしまして」 真面目にお礼を言うと、真面目に返してくるジェルブ。それがまた面白く感じられたイエローは、誰にも気付かれない よう「ふふっ」と声を殺しながら笑った。 「おい、なにしてんだ」 理科室の外から、ゴールドに声をかけられた。驚いて回りを見渡すと、いつの間にか自分とジェルブ以外のみんな が、全員外にでているのに気がついた。 「早く来いよ。2つ目に行くんだってよ」 「ふ、ふたつ目?」 2つ目という言葉を聞いて、イエローはオウム返しに尋ねた。2つ目・・・忘れていた。今は、『七不思議』を調べている 最中なのだ。七不思議というぐらいなのだから、7つの変な現象があるのだろう。先ほど1つ目を解決したのだか ら・・・・・あと6つも回らなくてはならないのか? イエローは愕然とした。あんな恐い思いを、あと6つも・・・・ 「そ、そんなぁ~・・・」 思わず呟いてしまったイエロー。一方、ジェルブは彼女の横で密かに「くくっ」と笑っていた。 2つ目の謎は『家庭科室の包丁音』というものだった。 ブルーの話によると、家庭科室には物凄く料理好きな霊がさまよっていて、その霊が時々料理を作っているとか・・・・ 「本当なのか?」 「本当よ。だって、この本にも書いてるし」 レッドの質問に、ブルーが1冊の本を取り出しながら答えた。その本は表紙に『学園の料理』と書かれている『普通』 の本だった。 「・・そこに書いてあったんスか?」 「そうよ。ほら、ここ」 ブルーが示したページには確かに『この学園では幽霊が出るときがある。十分に気を付けよう』と書いてあった。肉じ ゃがの作り方が載っているページの端っこの方だ。手書きの文字に見える。 しかし、こんな普通の本に七不思議が載っているなんて、あまりにも変だ。もしかすると、これはブルーが書き加えた ものかもしれないし・・・・ そうこうしていると、七不思議探索隊は、家庭科室の前に辿り着いていた。 そして・・・・・その家庭科室の中からは、確かに包丁の『トントン』という音が聞こえる。まな板の上で誰かが何かを切 っている。そんな音だった。 「本当にいるのかよ・・・」 「嘘っぽいな・・・」 ゴールドとシルバーが呟く中、ブルーが早速家庭科室への扉を開いた。 イエローは、扉が開く瞬間、少しだけ身を固くする。理科室のような出来事があれば、またパニックになってしまうかも しれない。 だが・・・・扉を開けても、何も変わる事はなかった。変なものは出てこないし、家庭科室の中には何もいなかった。 「・・・・?おかしいわね。何もいないわよ」 先に部屋に入っていったブルーから、疑問に満ちた声が出される。 ブルーの後に、レッド、ゴールド、シルバーの順番で入っていくが、彼らが入っても、何も変わることはなかった。それ に続いてクリス、ジェルブ、イエローが入るが、何も変化はないし、確かに部屋の中には何もいない。 ただ、包丁の音が止まっていないことも確かだった。部屋には誰もいないし、包丁を使っているような霊もいない。だ が、音だけが聞こえる。なんだか・・・・不気味だった。 しかし、 「・・・・・どうやら、これが『料理好きの霊』の正体らしい」 そう呟いたシルバーがいた場所は・・・・・水道のパイプがある場所、加えて、まな板が乾かされている場所でもあっ た。 つまり、天井に水道のパイプが通っていて、下にまな板があるということだ。パイプからは微妙に水が漏れている。滴 り落ちた水はまな板の上に落ち・・・・それが、包丁を叩く音に似ただけらしかった・・・・ 「・・・・・ブルー」 「ほほほ・・・・」 レッドの震える声に、ブルーは乾いた笑い声をあげる。やはり、というか・・・あの本に書いていた文字は、ブルーが書 いたものなのだろう。『家庭科室に幽霊が出る』なんていううわさでも聞いて、勝手に七不思議に加えてしまったのだ ろう・・・・・こういうことはしないで欲しい。 「つ、次に行くわよ!」 慌てた様子で部屋から出て行くブルーに、イエローを含めた全員がため息をつくのだった。 「つ、つかれた~」 大声をあげながら廊下に座り込むゴールド。暗い道の上で、何の躊躇もなく座る彼は、壁に寄りかかって身体を休め ていた。 「もう、6つも回ったからな~」 そう言ってゴールドの隣に座ったのはレッドだった。彼は、いつも被っている帽子をうちわ代わりにして身体に風をそ そぎ、暑さに耐えようとしている。夜になっていくらか気温が下がったとはいえ、まだ少しばかり暑かった。レッドの額 にも、うっすらと汗がにじみ出ている。 イエローはその2人の様子を見ながら、壁に寄りかかった。しかし、自分がはいている長ズボンが気になってきたた め、ズボンをパタパタと引っ張る。新鮮な空気が外から供給され、それが身体を冷やしてくれた。 だが、にじみ出る汗がズボンと身体をくっつけているのはどうも否めない。これはなかなか気持ち悪い。こういうとき、 男物の制服は不便だと思う。 他のメンバーも、同じようにして休息を取っていた。 「あと1つ・・・・よね」 スカートをはいているために少しだけ涼しそうな顔をしているクリスが(それでも汗は出ている)、誰に言うでもなく呟い た。あと1つ。つまり、七不思議の最後の1つだ。 それに答えたのはレッドだった。 「そうだな・・・・・・ブルー、もう今までみたいなのは・・・ないよな?」 話の矛先を向けられたブルーは、「も、もちろんよ」と強く答えた。しかし、それはなんとなく強がり、もしくは慌てての 物だと、イエローは感じた。 レッドが言う『今まで』とは・・・・これまで回ってきた、6つの謎のことだった。 まず3つ目・・『走る人体模型』 ブルーによれば、「真夜中にいきなり人体模型が走り出す」という、非常にポピュラーなものだったのだが・・・・真相 は、幽霊ポケモン『ゴース』がのり移った人形が走り回っていただけ、だった。(それはそれで結構恐かった) 4つ目の『プールに浮かぶ、緑色の怪物』は、真夜中のプールに巨大な緑色の怪物が出るというものだった。 だが、これもまたブルーが原因になって起こされたもの。ブルーの作った薬が原因となっていたのだ。 彼女が開発した薬――ブルー曰く『巨大化の薬』――を緑色の生物・・・カエルが飲んでしまい、巨大化してしまっ た。それが真夜中に出現し、七不思議の1つとなったというわけだ。 実際にプールまで行くと、巨大化したカエルに遭遇してしまい、物凄く驚いた。 だが、巨大化するのはたったの10分だけなので、それほど被害が出たわけでもなく、カエルの住みか近くにあった 『巨大化の薬』のビンを回収し、それは解決した。 5つ目は・・・・『屋上に出た怪鳥』。大きな鳥が屋上に出現するというものだ。 しかし、これも4つ目と同じく、巨大化の薬を飲んだ鳥が屋上に出るだけの話だった。巨大な鳥は見つからなかったも のの、屋上に散らばっている薬のビンがあったのだ。 そして、6つ目は・・・『魔の13階段』だ。 普通は12段あるはずの階段が、真夜中に昇るとなぜか13階段になるという・・・・摩訶不思議なもの。 これに対しては、学校中の階段を昇って確かめてみた。3つの班に分かれて、何度も何度も階段を昇った。それが、 今こうやって廊下に座り込み、休憩している理由なのだが・・・ なぜ、ここまで疲れているか。 それは、何も出なかったから、だった。 そう、何回階段を昇っても、どんなやり方で昇っても、階段は12段のまま。いつまでたっても13段にならなかったの だ。 最終的には全員が諦めてしまい・・・・・・・今のような疲労困憊の状態となったのだ。 これに関してブルーは「まあ、たまにはこういうこともあるわよ」なんてことを言っていたが・・ 「結局、本当の幽霊とかいないんじゃないっスか?」 廊下に座り込んでいるゴールドが、ブルーに向かって言った。 確かに、今までの七不思議は全て、化学とか物理とかで説明できるものばかりだった。さらには言えば、6つの内の 3つがブルーに関係している。もしかしたら、最後の1つも彼女によって引き起こされた事かもしれない。 それは、ブルー以外の全員が考えていることらしく、全員がゴールドの言葉に頷いていた。 しかし、ブルーはめげずに反論する。 「だけど、最後の音楽室の謎は、実際にピアノの音を聞いたでしょ?」 ブルーの言葉に、全員が顔を俯けて考える。確かに校門前にて、本当にピアノの音を聞いた。今は聞こえなくなって いるものの、音楽室に何かがいるのは間違いない。(ブルーが関係しているという可能性も、ないわけではないが) レッドが顔を上げて言った。 「じゃ、それは実際に確かめるってことで・・・・・行くか?」 その言葉に、イエロー以外の全員が頷いた。 「よし、行こう」 レッドが先頭を切って歩き始めた。その後ろをブルーやゴールド、ジェルブ達がついていく。皆、半信半疑ながらもこ の活動自体を楽しんでいるような気がした。 そんな姿を後ろから見ながら、イエローは思った。 これ以上は行きたくない、と。 なぜなら、物凄く恐いからだ。これまでの6つは、お化けが原因でなくてもかなり恐かった。プールで巨大カエルを見 た時は気を失いそうになったし、階段を昇っている時はいつ13階段になるビクビクしていた。人体模型が動いた時 は、腰が抜けた。 そんな恐い思いをしているのに、またこれから音楽室に行くのは、本当に嫌だった。 「「イエロー、早く来いよ」」 「あ、はい・・・・」 前の方からジェルブとゴールドに呼ばれ、イエローは嫌々ながらも歩き始めた。いくら行くのが嫌だとしても、ここまで 関わったら(もしくは巻き込まれたら)、ついて行くしか道はない。だいたい帰ろうとしても、こんな暗い学校の中を1人で 歩く事は・・・・まず、できない。 「はあ・・・・」 イエローはため息をつき、とぼとぼと廊下を歩いて行った。 『音楽室の演奏者』 これが最後の七不思議だ。この謎は目撃、証言共に多く、さらには音楽室の教師が何度調査しても原因は究明され ていないというキワモノだ。 夜、それも午後7時から午後9時の間、誰も居るはずのない音楽室からピアノの音が聞こえる、というものだ。さらに は午前0時から午前2時の間にもそれが聞こえた、という証言もあり、原因などはまったく解明されていない。 今の時刻は午後8時。ちょうど、ピアノが鳴る時間帯だった。 「だけど、なんでまた7時から9時の間しか起きねえんだ?」 「さあ、幽霊にも事情があるんじゃない?」 ゴールドとクリスが歩きながら話している。その話の内容に『幽霊』という単語が出てきたとき、イエローは人知れず 身体をビク!とさせていた。 音楽室まで、7人という集団が歩いている。目的地まではそう遠くない。先ほど休憩していた廊下からは、歩いて3分 ほどだ。 先頭を歩くレッドが持つ懐中電灯の光が、明るく辺りを照らす中、イエロー達はゆっくりと歩き続けていた。 そして、音楽室に近づくにつれ・・・・・ピアノの音が、小さいながらも聞こえてきた。何かの曲を弾いているのか、音階 が違う連続音が聞こえてくる。 イエローはその音を聞くと、目にも分かるほど顔を青くしていった。 「へえ・・・・一応、本当にいるみたいだな」 ジェルブが楽しそうに言った。彼は、こういうことは本当に好きらしい。 「・・・・『エリーゼのために』」 急に、今まで黙っていたシルバーが、何かの題名を呟いた。ゴールドが「はあ?」と聞き返すと、シルバーは「・・・こ の曲の題名だ」と付け加えた。どうやら、今音楽室から聞こえてくる曲の題名らしい。 「お前・・・・なんで知ってんだ?」 「普通なら知っているはず。この曲は有名所だ」 「ふ~ん・・・・」 ゴールドとシルバーが話をしている間に、聞こえてくる曲が変わった。さきほどの曲とは違って、非常にゆっくりとした ペースと、ピアノ独特の優しい音が流れてくる。なんとなく、悲しげな曲だ。 ゴールドが再びシルバーの方を向いた。 「これは?」 「・・・・・ベートーヴェン、ピアノソナタ作品13『悲愴』第2楽章・・・だ」 すらすらと答えるシルバーに、全員が驚きの表情を浮かべた。曲名を知っている事もそうだが、音楽室から聞こえてく る小さな音だけで何の曲か分かるのは・・・・相当、音楽の知識があるとしか思えなかった。 「すごいな、シルバー」と、ジェルブがほめると、シルバーは「・・・たまたま知っていただけだ」と顔を背けた。 その反応を見て、ジェルブは苦笑を浮かべるだけだった。 音楽室の扉の前に着くと、いよいよピアノの音は恐怖の音へと変わっていった。綺麗な音で演奏されている曲は、イ エローの中ではすでに『恐いもの』でしかなかった。早くここから立ち去りたいと、イエローは思った。なんだか嫌な予 感もする。 「よし・・・・開けるぞ」 レッドが先頭となり、ゆっくりとドアが開かれる。「押」「引」式の扉は、手前に引くとすんなりと開いた。かぎは、かけら れていなかった。 きいっ、という音と共にドアが開き、レッドが最初に部屋へと入っていく。その間にもピアノの音はやまない。 続いて、ゴールドとブルーが静かに入っていった。緊張を持った表情をしていたが、それでもこの状況を楽しんでいる ような印象があった。 同じ様に7人全員が入る。全員が、音を立てないように慎重に入っていった。 だが、最後のイエローが音楽室に入ると同時に・・・・ピアノの音が、やんだ。 「誰だ、そこにいるのは」 突然、ピアノがある場所から聞こえてきた声に、全員が、え?と思った。おかしい。しゃべる幽霊なんているのだろう か?しかも、この声には聞き覚えがある・・・ イエローは「まさか・・・」と呟いた。嫌な予感は・・・・どうやら、当たっていたようだ。 「ま、まさか・・・・・グリーンか?」 「その声はレッドだな・・・・いったい、こんな時間に何をしている」 ピアノの影から姿を現したのは、私服姿のグリーンだった。声を出してしまったレッドを睨みつけると、今度は音楽室 全体を見渡していく。 「どうやら・・・・あと6人いるようだな、でてこい」 見事人数を言い当てたグリーン。その気配と圧迫感はすさまじく、イエローを含めた6人全員が立ち上がらざるを得な かった。ゴールド、クリス、シルバー、ジェルブの生徒陣はすまなそうな顔をし、教師であるブルーは、グリーンとは決 して目を合わせようとしないで、ゆっくりと立ち上がった。 全員の顔を見回したグリーンは、一息、ため息をついた。 「まったく・・・・・何をしていた。もう8時を回っているぞ」 「グリーン先生こそ、なんでピアノを弾いてたんスか?」 怒られるとでも思ったのか、ゴールドが勇敢にも尋ね返していた。声が震えているのは気にしないでおこう。 グリーンは、「何?」と言ってゴールドを睨みつける。それを受けたゴールドは「い、いや、その・・」と萎縮してしまっ た。 そんなゴールドから目線を外したグリーンは、今度は「ふぅ・・」とため息をついた。 「俺は、ある生徒にピアノを教えていただけだ。ちゃんと許可は取って、午後7時から8時ぐらいまでな。もう、その生 徒も帰っている」 「なんでまた・・・・」 レッドが半分疑問、半分畏敬が含まれた声で、言った。 グリーンはレッドの方を一瞥すると、さらに続ける。 「1ヶ月ほど前、その生徒が俺に『ピアノを教えて欲しい』と言ってきた。最初は、そんな暇はないと言って断ったが、 あまりにも熱心に願ってきたので、結局こちらが折れて、用事がめったに入らない7時から9時ごろにピアノを教えて いたんだ・・・・今、俺が弾いていたのは、その生徒に教えていたものだ」 そう言い切り、一旦息をつくと、グリーンは矛先を返すように「さあ、今度はお前達がここにいた理由を教えて貰おう か」と言った。 急に返された矛先にレッドはうろたえつつ「い、いや・・・・夜中にピアノの音が聞こえるって聞いて、調べに来ただけ で・・・」と声を絞り出した。しかし、グリーンはあくまで冷静に「生徒を連れてか?」と追い詰めて行く。 「そ、それは・・・・」 後は苦笑いを浮かべる事しかできないレッドは、徐々に後ろに下がって行った。グリーンはいつも通りの冷たい表情 で全員を見渡して行く。そして、ブルーがいる場所で視線を止めると、「ブルー、お前が発案者だな」と厳しい声を出し た。 いきなり話し掛けられたことに驚いたブルーは、 「そ、そんなことあるわけないじゃない!アタシはただ・・・」 「ただ?」 「た、ただ・・・・・・アハハ・・・」 やはり笑う事しかできないブルーは、グリーンの冷ややかな視線から逃れるように、やはり半歩ずつ下がっていく。 それをしばらく見ていたグリーンは、またため息をついた。 「まったく・・・・・説教は明日だ。今日は早く帰れ」 「「「「「「「は~い・・・・」」」」」」」 全員が返事をし、一斉に出口へと向かっていった。 やっと帰れると思いつつも、イエローはその波についていく。 イエローは1番後ろを歩いていた。 「そういや、音楽の先生は知らなかったみたいっスけど・・・」 「何?・・・・・まったく、音楽の教師には頼んでおくよう、姉さんに言っておいたのに・・・・姉さん、忘れたな・・・」 前の方でゴールドとグリーンが話しているのが聞こえる。イエローはそれを聞きつつ、集団の最後を歩いていた。 ゴールドとグリーンの会話はまだ続いていた。 「それにしても、グリーン先生はすごいっスね。夜中の12時ぐらいまで、生徒に教えてたんスか?」 「何を言っている。俺はそんな時間までここに残っていない。家に帰って、寝る準備をしているころだ」 「へ?その時間帯にもピアノの音が聞こえたって、誰かが・・・・」 「ここの鍵は閉めているぞ」 「ま、まじっスか?」 その会話を聞き、イエローはえ?と思った。まさか・・・・夜中の0時から2時に聞こえていたピアノは、グリーンのもの ではない? それに気付いた途端、イエローの目の前で、音楽室の扉が閉まった。 「え、ええ!!」 突然、しかもひとりでに閉まってしまった扉に、イエローは大声をあげた。自分以外の全員は、すでに部屋の外へと 出てしまっている。つまり、自分だけがこの音楽室に取り残されてしまったのだ。 ドアを引いたり押したりするが、それが開く事はなかった。固く閉ざされていてびくともしない。 「イエロー!」 「イエローさん!」 ジェルブとクリスの声が聞こえる中、イエローは何とかしてドアを開けようと試みる。 しかし、それはまったく開かない。 どんどんとドアを叩いたとしても、なんの効果もなかった。外で誰かが扉を開けようとしている気配が感じられたが、そ れも無駄に終わっている。 そして・・・・・・イエローは、背後に何かがいるのを感じ取った。 すばやく振り返り、気配がする場所を見た。すると、そこにいたのは・・・1人の少年だった。 「あ、ああ・・・」 驚き、さらには恐怖により、イエローは叫び声も助けの声も出すことができずにいた。 こんな少年は、今までいなかった。絶対に。 少年は、自分より少しだけ低い身長をしていた。普通の半ズボンにTシャツを着ていて、髪の毛は短い。一見すると、 普通の子供に見える。 しかし・・・・決定的に違う場所もある。 少年の身体は・・・・・透き通っていたのだ。 「あ、あ・・・・」 声を絞り出すが、恐怖のためにちゃんとした言葉が出せない。ドアの向こうから「イエロー、どうした!」というレッドの 声が聞こえたが、それに返事をしている余裕もなかった。 イエローはドアに寄りかかり、地面にぺたりと座り込んだ。 そして透き通った少年は・・・・ ニコ 笑って・・・・・消えた? その少年の身体は、跡形もなく消え去っていった。微笑を残したまま、何かを伝えることもなく。 それを見た瞬間、イエローの意識はひとりでに飛んで行った・・・・・ 次に目覚めた時には、自分は校舎の外まで運ばれていた。レッドが言うに、自分が倒れた気配がしたと同時に、扉 が開いたらしい。ちょうど、少年が消えた瞬間に。 少年の話をすると、反応は人それぞれだった。 ゴールドは「おいおい、なんで俺は見れねえんだよ~!」と悔しがり、 クリスは「うわぁ・・・イエローさん、恐かったでしょう?大丈夫ですか?」と心配がり、 シルバーは「・・・・・そいつはピアノが好きみたいだな」と少年のことを推測し、 ジェルブは「へえ・・・・俺も見たかったなあ」と羨ましがり、 レッドは「今度は別の七不思議でも調べるか?」と何か奇妙な本(『学園の七不思議』というタイトル)を取り出し、 グリーンは「・・・・」と何も言わず、(おそらくレッドを呆れているものと見られる) そして最後にブルーは 「なんで写真に撮らないのよ!」 と、理不尽な怒りを向けてきた。 誰一人として幽霊を恐がるような素振りを見せない。こんな仲間達にイエローは再び「はぁ・・・・」とため息をついた。 そして、考えてみた。なぜ、少年が自分だけにその姿を見せたのか。そして、なぜ笑ったのか。 ブルーはこの事に対し、「その子はイエローが気に入ったのね。多分、みんなと遊びたかっただけなのよ」と言ってい た。 そうなのかも、と思いつつも、イエロー自身、少年がなぜ自分の前に現れたのかは分からなかった。本当に遊びたい だけなら、みんなの前で出てくればいいのに・・・・だいたい、あの微笑みの意味は・・・? とにもかくにも、結局は学校から去る事になったイエローは、帰りの道中にて、今回の『七不思議騒動』を通しての教 訓を得ていた。 それは、 『真夜中の学校には絶対に入らないでおこう』 というものだった・・・・・ ※ 本当に何かが起こるので、やめておきましょうね?(作者は体験済)
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「花子さん、遊びましょ! お医者さんごっこで」 「えー、やだよー、またやらしいことする気でしょー」 「人体模型たん、今夜もきれいだね」 「み、見ないでくらさい~ うぅ、恥ずかしいよぉ~」 「こんな奥まで、丸見えだよ? ほら、ここ……」 「ら、らめぇ~! 恥骨直腸筋はらめぇ~!」 「13階段ちゃん、踏んづけられるの好きなんだって?」 「そんな…… あ、いけません…… い、一段増えちゃう」 「男装の二宮さん、いつでも本ばっかり読んでるね」 「ボクの唯一の趣味なんだ、悪いか?」 「べつに悪くなんかないけど、肩こったりしない?」 「触るなっ! こ、こら、ボク動けないのにっ、卑怯者ぉ!」 「ピアノ姐さん、今夜はまた、一段といい音で鳴くねー」 「あ~ん、あたし、黒鍵は弱いのぉ、やめてえ」 「やめていいの? いつもみたいに、ひとりで慰める?」 「ん~、もぉ~、いじわるなんだからあ~」 「肖像画嬢、隠れるのやめたら? 目が動いてるよ?」 「うっ、うるさいわね…… 余計なお世話よっ」 「君の素顔、ベートーベンより、ずっと素敵だと思うけど」 「ふ、ふんっ、ピアノお姉ちゃんのほうが好きなくせに……」 「鏡さん、今夜もかわいいね、ツインテールで」 「漢字で呼ぶな、っていうか、私は怪談かいっ!!」 ――――という学校の七不思議。
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このページにやりたいゲームを書き込んでください。 ゲーム名にリンク張ってるので詳しい説明はそっちで。 今回は以下のゲーム確定ということで。 ドミニオン(現時点の拡張セット全部揃ってるんだぜヒャッハー!!) サンダーストーン わりとこれだけでも結構時間が無くなると思う。 あとブラフくらいかなあ。 20分 ゼヘツ 30分 赤箱ニムト アンダーカバー2 カードラビリンス カルカソンヌ コード破り 勝利への道 世界の七不思議 チャオ・チャオ トランスアメリカ ドミニオン ニムト ハムスターロール バウザック ブラフ ロッティカロッティ わんニャン物語 45分 稲妻と雷鳴 カエサル&クレオパトラ カラバンデ カルカソンヌ2 カルカソンヌ 新たな地 キャッスル キャントストップ ザック サムライ ズーロレット ナイアガラ バルバロッサ 引越騒動 マジェラン ミシシッピークイーン ラー 60分 あやつり人形 アルハンブラ ヴィラ・パレッティ エルフェンランド クルード トーレス ドルンタードルーバー マンハッタン 75分 ギガンテン クオヴァディス マンチキンクトゥルフ 90分 アクワイア ティカル 120分 エヴォ エルグランデ 150分 セレニッシマ ロボラリー 不明 モンスターハント(ちょっと古い日本のカードゲーム やったことないかも) rocky 基本はドミニオンで満足できそう。 個人的には世界の七不思議が好き。拡張もやりたいので買っていこうかな? あとドミニオン界隈で話題らしいアグリコラはどうでしょう。最初はけっこう複雑みたいだけど。 追記:「世界の七不思議:指導者たち」買いました。拡張だけ持ってても意味ないのであずさんに渡しますw あと、メビウス行ったら、「ベガス」を薦められたのでこれも買いました。 あず アグリゴラ、アマゾンさんで注文すら受け付けてくれん状況。 入手は絶望的だと思われ。 キングダムビルダーとか入手できればいいかなとか思うんだけど。 なるる とりあえず、カードゲーム以外で1つか2つ(比較的かさばらない奴)があれば十分かなぁ? カルカソンヌとかキャントストップとか。 H-Y ごめん、前に見たときどうやって編集するのかわからなくて放置してました。 花火のときにやったカードゲームはまたやりたいっす。 こだま ドミニオンと7ワンダーできればあとはなんでも。 ドミは基本と陰謀と繁栄持ってるから荷物減らしたいなら持っていくよ。 あず 荷物の量の制限は、2台体制だからほぼないので、そこは大丈夫。 むしろたまらんのと俺のが混じることを考えると、俺が全部持っていったほうがいいと思う。 んで、俺が持っていくのは以下のラインアップとするつもりだが、他に欲しいのがあれば意見プリーズ。 ドミニオン(全拡張含む) 世界の七不思議 サンダーブレード ブラフ カルカソンヌ(ちょっとだけビックリあり) キングダムビルダー(ルールまだ見てないし見る時間もねえ) ウルフレンドクエスト(同上) rocky ドミニオンで、ランダムに選んだサプライがどういうカードなのか、手元でチェックできたほうが便利かな?と思って、適当にこんなのを作ってみました。 http //dominion-cards.herokuapp.com/ サプライを作ってツイートすると、みんな手元で見られるみたいな想定。機能募集中。 あず 機能要望 1.サプライの各カードの価格の完全指定 つまり、2金が2枚、3金が4枚、4金が4枚、5金が1枚という感じで。 2.サプライの構成を任意に偏らせる カードごとに、アタック、コンボ等で重み付けして、アタックサプライとかできるようにする さらに、アタックの場合は、リアクション多めに調整できれば尚よし 3.ポーション禁止 4.報奨禁止 2が一番欲しい機能だけど、これまず無理だよね。 rocky 要望どうも。1, 3, 4 を実装してみました。2はどんな感じにするのがいいか考えてみますー。 どうもいい方法が思いつかなくて、「アタック多め」「リアクション多め」というオプションを作ってはみたんですが、出る確率を2倍にしただけなので全然多くならないこともあっていまいちです…。
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このページにやりたいゲームを書き込んでください。 ゲーム名にリンク張ってるので詳しい説明はそっちで。 今回は以下のゲーム確定ということで。 ドミニオン(現時点の拡張セット全部揃ってるんだぜヒャッハー!!) サンダーストーン わりとこれだけでも結構時間が無くなると思う。 あとブラフくらいかなあ。 20分 ゼヘツ 30分 赤箱ニムト アンダーカバー2 カードラビリンス カルカソンヌ コード破り 勝利への道 世界の七不思議 チャオ・チャオ トランスアメリカ ドミニオン ニムト ハムスターロール バウザック ブラフ ロッティカロッティ わんニャン物語 45分 稲妻と雷鳴 カエサル&クレオパトラ カラバンデ カルカソンヌ2 カルカソンヌ 新たな地 キャッスル キャントストップ ザック サムライ ズーロレット ナイアガラ バルバロッサ 引越騒動 マジェラン ミシシッピークイーン ラー 60分 あやつり人形 アルハンブラ ヴィラ・パレッティ エルフェンランド クルード トーレス ドルンタードルーバー マンハッタン 75分 ギガンテン クオヴァディス マンチキンクトゥルフ 90分 アクワイア ティカル 120分 エヴォ エルグランデ 150分 セレニッシマ ロボラリー 不明 モンスターハント(ちょっと古い日本のカードゲーム やったことないかも) rocky 基本はドミニオンで満足できそう。 個人的には世界の七不思議が好き。拡張もやりたいので買っていこうかな? あとドミニオン界隈で話題らしいアグリコラはどうでしょう。最初はけっこう複雑みたいだけど。 追記:「世界の七不思議:指導者たち」買いました。拡張だけ持ってても意味ないのであずさんに渡しますw あと、メビウス行ったら、「ベガス」を薦められたのでこれも買いました。 あず アグリゴラ、アマゾンさんで注文すら受け付けてくれん状況。 入手は絶望的だと思われ。 キングダムビルダーとか入手できればいいかなとか思うんだけど。 なるる とりあえず、カードゲーム以外で1つか2つ(比較的かさばらない奴)があれば十分かなぁ? カルカソンヌとかキャントストップとか。 H-Y ごめん、前に見たときどうやって編集するのかわからなくて放置してました。 花火のときにやったカードゲームはまたやりたいっす。 こだま ドミニオンと7ワンダーできればあとはなんでも。 ドミは基本と陰謀と繁栄持ってるから荷物減らしたいなら持っていくよ。 あず 荷物の量の制限は、2台体制だからほぼないので、そこは大丈夫。 むしろたまらんのと俺のが混じることを考えると、俺が全部持っていったほうがいいと思う。 んで、俺が持っていくのは以下のラインアップとするつもりだが、他に欲しいのがあれば意見プリーズ。 ドミニオン(全拡張含む) 世界の七不思議 サンダーブレード ブラフ カルカソンヌ(ちょっとだけビックリあり) キングダムビルダー(ルールまだ見てないし見る時間もねえ) ウルフレンドクエスト(同上) rocky ドミニオンで、ランダムに選んだサプライがどういうカードなのか、手元でチェックできたほうが便利かな?と思って、適当にこんなのを作ってみました。 http //dominion-cards.herokuapp.com/ サプライを作ってツイートすると、みんな手元で見られるみたいな想定。機能募集中。 あず 機能要望 1.サプライの各カードの価格の完全指定 つまり、2金が2枚、3金が4枚、4金が4枚、5金が1枚という感じで。 2.サプライの構成を任意に偏らせる カードごとに、アタック、コンボ等で重み付けして、アタックサプライとかできるようにする さらに、アタックの場合は、リアクション多めに調整できれば尚よし 3.ポーション禁止 4.報奨禁止 2が一番欲しい機能だけど、これまず無理だよね。 rocky 要望どうも。1, 3, 4 を実装してみました。2はどんな感じにするのがいいか考えてみますー。 どうもいい方法が思いつかなくて、「アタック多め」「リアクション多め」というオプションを作ってはみたんですが、出る確率を2倍にしただけなので全然多くならないこともあっていまいちです…。
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このページにやりたいゲームを書き込んでください。 ゲーム名にリンク張ってるので詳しい説明はそっちで。 今回はあえて意見を書かないので、純粋にゲーム内容で判断していただきたい。 20分 ゼヘツ 30分 赤箱ニムト アンダーカバー2 カードラビリンス カルカソンヌ コード破り 勝利への道 世界の七不思議 チャオ・チャオ トランスアメリカ ドミニオン ニムト ハムスターロール バウザック ブラフ ロッティカロッティ わんニャン物語 45分 稲妻と雷鳴 カエサル&クレオパトラ カラバンデ カルカソンヌ2 カルカソンヌ 新たな地 キャッスル キャントストップ ザック サムライ ズーロレット ナイアガラ バルバロッサ 引越騒動 マジェラン ミシシッピークイーン ラー 60分 あやつり人形 アルハンブラ ヴィラ・パレッティ エルフェンランド クルード トーレス ドルンタードルーバー マンハッタン 75分 ギガンテン クオヴァディス マンチキンクトゥルフ 90分 アクワイア ティカル 120分 エヴォ エルグランデ 150分 セレニッシマ ロボラリー 不明 モンスターハント(ちょっと古い日本のカードゲーム やったことないかも) なるる ドミニオンとブラフはどうせデフォで入るだろうw 他に個人的にやりたいのとして、まず新作の世界の七不思議。 それと、やっぱり合宿はデカい面積のゲームをやりたいから、カラバンデ、ミシシッピークイーン。 あと個人的に好きなナイアガラと、久しぶりにあやつり人形をやってみたい。 最後に、ダメモトでイレブンニムトをリクエストしとく(ぉ
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このページにやりたいゲームを書き込んでください。 ゲーム名にリンク張ってるので詳しい説明はそっちで。 今回はあえて意見を書かないので、純粋にゲーム内容で判断していただきたい。 20分 ゼヘツ 30分 赤箱ニムト アンダーカバー2 カードラビリンス カルカソンヌ コード破り 勝利への道 世界の七不思議 チャオ・チャオ トランスアメリカ ドミニオン ニムト ハムスターロール バウザック ブラフ ロッティカロッティ わんニャン物語 45分 稲妻と雷鳴 カエサル&クレオパトラ カラバンデ カルカソンヌ2 カルカソンヌ 新たな地 キャッスル キャントストップ ザック サムライ ズーロレット ナイアガラ バルバロッサ 引越騒動 マジェラン ミシシッピークイーン ラー 60分 あやつり人形 アルハンブラ ヴィラ・パレッティ エルフェンランド クルード トーレス ドルンタードルーバー マンハッタン 75分 ギガンテン クオヴァディス マンチキンクトゥルフ 90分 アクワイア ティカル 120分 エヴォ エルグランデ 150分 セレニッシマ ロボラリー 不明 モンスターハント(ちょっと古い日本のカードゲーム やったことないかも) なるる ドミニオンとブラフはどうせデフォで入るだろうw 他に個人的にやりたいのとして、まず新作の世界の七不思議。 それと、やっぱり合宿はデカい面積のゲームをやりたいから、カラバンデ、ミシシッピークイーン。 あと個人的に好きなナイアガラと、久しぶりにあやつり人形をやってみたい。 最後に、ダメモトでイレブンニムトをリクエストしとく(ぉ
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女性の七不思議:。ăĚŃćÍĺコンソールがあまりに没頭である、彼らは薬がで疲れるグリーヴを保証 知っている..と彼女の結婚式の日.. Vervqgua私の男性に泣いてはいけない.. ❤️